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・工場勤務は底辺なのか

・なぜ底辺だといわれるのか

・周囲の意見が気になってしまう

こんな悩みを解決します。
工場勤務は底辺だというイメージをもっている人はいるでしょう。
はたして本当にそうでしょうか?
そもそも底辺だという人は何と比べていっているのでしょうか?
底辺論争を駆逐すべく記事を書きました。
私は底辺といわれる工場勤務の作業者です。
工場勤務を希望しているあなたの助けとなればうれしいです。

工場勤務は底辺なのか!?

工場勤務が底辺だという人がいるのは事実です。非常に残念ですね。

 

ですが工場勤務作業者である私が断言します!

 

工場勤務は『底辺ではない!!』

 

そう言い切るには理由があります。

 

その理由を解説していきますね。

 

そもそも底辺とはどういう意味なのでしょうか?まずは意味からみていきましょう。

底辺とは?

てい‐へん【底辺】

1 三角形で、頂点に対する辺。二等辺三角形で、等辺でない辺。台形で、平行な2辺。

2 組織などの基盤をなす部分や、社会の下層部分のたとえ。「産業の底辺を支える人たち」

weblio辞書で "底辺" を調べると上記のように書かれています。
工場勤務が底辺だといわれる理由は社会の下層部分のたとえ、つまり "社会の下層部の人が働いている" というイメージによるものです。
階層をあらわすときに使われるピラミッドの1番下の部分ですね。
底辺
確かにこの図のように一番下に位置しているのかもしれません。
それでは、もう一度 "底辺" の意味をみてみましょう。
2番目の意味に "組織などの基盤をなす部分" と "産業の底辺を支える人たち" と書かれています。
要するに『めちゃくちゃ重要な部分、なくてはならぬもの』ってことですよね。
なので工場ではたらく私たちは『めちゃくちゃ重要な位置にある仕事をしている』ということになります。
階層をあらわす図では一番下というだけであって "産業を支えているのは工場ではたらくボクらである" といえるのです。
よって、私たち工場勤務をする人のことを簡単に "底辺" というのは間違いなのです。

おちゃごり
底辺の仕事って感じたことないゴリね
ではなぜ工場勤務は底辺というイメージなのでしょうか?

底辺といわれる5つの理由

底辺といわれる5つの理由

1.キツイ・汚い・危険の3Kのイメージがある

工場勤務が底辺といわれる一番の理由は "3K" ではないでしょうか。

3Kとは

・キツイ(Kitsui)
・キタナイ(Kitanai)
・キケン(kiken)
のローマ字の頭文字であるKが3つで "3K"
確かに3Kの職場もあるでしょう。しかしすべてにあてはまるわけではないですよね。
キツイ(Kitsui)
長時間の肉体労働というイメージ。実際そういった現場もたくさんあります。
夏は暑くて冬は寒い。
だからといって全てにはあてはめるのはちょっと違いますね。
IT化の流れによって半導体関連の仕事はふえていますし、クリーンルームと呼ばれる温湿度を一定に保った部屋の中での仕事も多い。
昔の工場のイメージとはかけはなれています。
今では女性も多くはたらいています。
キタナイ(Kitanai)
工場といえば機械の切削油で黒いオイルまみれというイメージでしょうか。
それは間違いではないですね。
実際に私の職場でもそういう所はあります。
床には黒いオイルが落ち、あちこち汚れています。
ですが工場のイメージもだいぶかわってきていて、キレイなクリーンルームでの仕事もふえています。
なので工場 = 汚い とはいいきれません。
キケン(Kiken)
危険な薬品やガス、危険な設備、高所作業など危険とは常にとなりあわせです。
過去にも重大な事故や災害によって命を落としている作業者がいるのも事実。
しかし、危険とは工場だけではなく日常生活でもつねにとなりあわせですよね。
学校での怪我、交通事故、事件に巻き込まれるなどなど。
工場では安全を第一にかかげ、日々様々な改善が行われています。危険個所を抽出して事前に対策をうち怪我を防止する。
過去の傷害事例を教訓に安全に対する取り組みは常にアップデートされています。
安全に対する教育も学校さながら実施されていますよ。
このようなことから昔のイメージとはずいぶんと変わってきているのが今の工場勤務の実態です。
3Kの仕事で検索すると数多くの業種が3Kといわれていることがわかります。
結局はなんでもあてはめてしまうわけですよ。
Kのつく頭文字なんて他にもあります。
くさい、くるしい、くつう、きびしい、かえれない、きゅうりょうやすい・・・
なので3Kだとかわざわざいう必要もないということです。

2.学歴が低いイメージがある

工場勤務といっても様々な部署があり作業者以外の人も多くはたらいています。

 

工場勤務 = 底辺 というイメージは "現場の作業者" のことを指しているのでしょう。

 

確かに作業者のほとんどは高卒でしょう。

 

工業高校に通って工場に就職することを希望する人、高校を卒業してから特にやりたいこともなくとりあえず就職したい人。

 

もちろん中には大卒の人もおられますよ。

 

派遣社員から正社員になられた人もいるでしょう。

 

スポーツ一筋で高校まで行き大学進学を選ばずに工場勤務を選んだ人もたくさんいます。

 

だからといってそれが底辺てことになるのでしょうか?

 

高卒 = 底辺 ということをいってしまう人間こそ底辺といえるのではないでしょうか。

3.年収が低いイメージがある

これは工場にかぎらず全ての業種にあてはまることですよね。

 

会社の規模によって給料なんて違いますからね。

 

工場であれば基本給が安く抑えられているってのは事実かもしれません。残業や他の手当でうわのせという給料形態ですからね。

 

令和元年の業種別平均給与をみてみましょう

 

業種別年収

民間給与実態統計調査 - 国税庁

工場は製造業になります。

 

なんと上から5番目の513万となっていますね。

 

このグラフは国税庁の民間給与実態統計調査結果をボクがグラフ化したものです。

 

もちろん大卒のお偉い方の給与も含んでの平均ですので作業者の平均はもっと低くはなってきます。

 

しかしながら平均給与だけみてみると決して底辺なんていえない水準ですよね。

 

だから完全なるイメージです。

4.誰でもできる単純作業のイメージがある

工場での仕事は単純作業の繰り返しです。

 

毎日同じことを延々とこなして時間になれば帰ります。

 

しかしながら誰にでもできる単純作業というのはちょっと違います。

 

仕事には向き不向きがありますから単純作業が向いていない人もいるわけです。

 

単純作業を延々とこなすには体力、精神力、忍耐力があるていど必要となってきます。

 

実作業以外にもいろいろな業務をこなしているわけですから、決して単純作業だけをやっているわけではないのです。

 

「専門的なスキルや知識がなくてもできる」という点でいえば、誰にでもできる仕事といわれてしまうのは仕方のないことですね。

5.人間関係が悪いイメージがある

職場の人間関係はその職場によって全然違いますよね。

 

工場だからどうこうではないですね。

・挨拶しても返してこない
・スマホばかり見て会話がない
・年齢が離れすぎていて話が合わない
・ブラックなためギスギスしている

などがあげられます。

 

その職場の雰囲気は上司によるんじゃないですか?

 

上司がパワハラ気質であれば部下もそういう人間が多くなりますよね。

 

人間関係がいいにこしたことはないですが、こればっかりは運ですからね。

 

工場だから悪いというのは間違いですね。

周囲の意見が気になってしまう

「工場勤務は底辺の仕事だ」という意見をきいて迷うのであれば別の業種を選べばいいだけですよ

 

これは意識の問題でもあるんです。

 

例えば、あなたのはたらく会社が "iPhoneの顔認証に必要なセンサー部分" をつくっているとしましょう。

 

「iPhoneの核となる部分を製造しているのが私の仕事です!」と胸をはっていうのか「私の仕事は底辺の仕事です」というのかどっちですか?

 

だれも自分から「底辺の仕事です」なんていいませんよね。

 

結局、底辺といっているのは他人であって、自分が底辺とおもっていなければOK。

 

私はiPhoneの製造にたずさわっているんだぞ!くらいの気持ちでいればいいだけですよね。

 

工場勤務の仕事は日本経済を支えているんだ、底辺どころか核となる仕事だ!といってやればいいのですよ。

 

結局は「工場勤務は底辺の仕事だ」なんていってしまう人は他人軸の思考なのです。

 

他人を軸としているから自分の優位性をアピールしたいがために底辺だとかいうのでしょう。

 

なので工場勤務は底辺の仕事だという人の意見は無視でOK!

 

私の推奨する自分軸で生きるのがいいですよ。

まとめ

工場勤務は底辺だというのは間違いである。

・3Kはひと昔前のイメージ。現在は安全を第一にかかげ、はたらきやすい職場にするため改善努力している。
・学歴はほとんどが高卒なのは事実。
・年収は会社の規模による。製造業はそこまで低くない。
・単純作業ではあるが誰にでもできるはちょっと違う。
・人間関係の問題は工場だけにかぎった話ではない。

工場の仕事は日本において非常に重要な仕事のひとつです。

 

結論!!

 

『工場勤務は底辺だという人こそ底辺である!』

 

それが底辺論争の答えです。

 

周りの意見に左右されるのではなく自分の意志で工場勤務を選びましょう。

 

工場勤務は底辺ではないのですから。

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